拒食症・老化・心筋梗塞・心不全には六君子湯
なぜ六君子湯が『拒食症・老化・心筋梗塞・心不全』に効くのか

『グレリン』という物質
まず、
・拒食症
・心不全
・心筋梗塞
・老化予防
などに効果のある『グレリン』という物質があります。
『グレリン』は胃で産生され、
成長ホルモンの分泌と
摂食亢進(お腹すいたなーと思うこと)
を促進します。
六君子湯の役割
経口において、
六君子湯は、その『グレリン』を増加させる唯一の薬です。
マウスに投与した場合、
・寿命が延長した
・食べる量が増えた
という結果も報告されています。
六君子湯を用いる人の『証』
六君子湯を用いる人の『証』は『裏・寒・虚』です。
『裏証』
・胃腸の働きが弱る
・水分の吸収や排泄が悪い
『寒証』
・悪心
・嘔吐
・げっぷ
・水様便
・食欲不振
・食べると腹が張る
『虚証』
・体力の低下
『証』とは西洋医学におけるところの『病名』を指します。
(『証』について詳しくはこちら)
六君子湯を構成する生薬
六君子湯を構成する生薬を『八綱弁証(はっこうべんしょう)』で分類すると
人参・・・裏・寒・虚
朮・・・・裏・寒・虚
半夏・・・裏・寒・虚
大棗・・・裏・寒・虚
生姜・・・裏・寒・虚
陳皮・・・裏・寒
茯苓・・・裏・ ・虚
となります。
人参は機能低下を補います。
朮・茯苓は水分の代謝を活発にします。
半夏・生姜は制吐(吐き気を抑える)作用があります。
半夏・生姜・陳皮は胃腸を活発にして、消化吸収を助けます。
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