膝(ひざ)関節炎に処方する漢方
膝(ひざ)関節炎には『防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)』が効果的です。

防已黄耆湯を用いる人の『証』
防已黄耆湯を用いる人の『証』は『裏・寒・虚』です。
『証』とは西洋医学におけるところの『病名』を指します。
(『証』について詳しくはこちら)
防已黄耆湯を構成する生薬
防已黄耆湯を構成する生薬を詳しく見ていくと
防已・・・裏・寒・実
黄耆・・・裏・寒・虚
朮・・・・裏・寒・虚
大棗・・・裏・寒・虚
甘草・・・表・ ・虚
『むくみ、尿量減少、関節に水がたまり、腫れて(裏寒証)、
体力低下、色白で疲れやすく、汗かき、筋肉に締まりがなく、息切れしやすい、元気がない(虚証)』
人に適します。
防已には利水、鎮痛作用、
黄耆には汗を調節する作用、
朮には体内の余分な水分を取り除き、むくみを正常な状態にする作用があります。
主に、
中年以降の肥満体の女性で運動不足の人に多く見られます。
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